死にたくないと感じた誕生日。
まだ、死にたくない。
まだ、私は生きていたい。
まだ何も願いは叶っていない。
やり残した事だらけ。
本当に心から幸せと感じたかった。
本当の幸せの為に生きるって決めたばかりなのに。
まだ生きていたい。
必死に山の中を走りながらそんな事を考えていた誕生日。
1人で山を歩き、
熊に遭遇した誕生日。
雨が降りしきる中、
恐れと対峙しながら歩いた誕生日。
どこからともなく
"雨だから獣の匂いもあまり届かないかも、気をつけて"と聞こえてきた。
これは精霊の声なのか、
もう1人の自分の声だったのか。
その声が聞こえた後、
ふと周りを何気なく見渡す。
そこに熊がいた。
黒い大きな塊から息遣いが感じられ、
人間が入っているいけない領域にいる事に気がついた。
しーーーっんとした山の中に
私と熊と2匹だけの世界になった。
ああ、、、、
やばい、、、、、。
誰もいない、、、、。
その瞬間私は背中を向けて熊から逃げるように走っていた。
どうして良いか分からなかった。
後ろから追いかけられたら負ける。
リアルに爪でひっかけられたり襲われる時の重さや痛みや恐怖を走りながらイメージしている自分がいる。
心の準備に入っていたのだろう。
それでもやはり、助けて!と心の中で叫んでいた。
まだ生きていたい!
そう必死に思っていた。
ちゃんと生きること。
ちゃんと向き合うこと。
ちゃんと一瞬一瞬を無駄にせず、
素直に潜在意識で思っていることをキャッチしてあげること。
本当に明日死ぬかもしれない。
なんだか最近リアルに感じてきている。
明日死んでも良いようにちゃんと生ききる。
だから素直に伝えていきたい。
だから自分らしく向き合っていきたい。
だから今できる最善の行動で表現していきたい。
だからちゃんと真摯に取り組んでいきたい。
死にたくない!と本気で感じられたことで、
ちゃんと生きるという気持ちが芽生えた。
その事で次の日の登山も本気で歩けました。
ちゃんと生きる。
本気で歩んでいく。
恐れも抵抗も逃げずに超えていく。
約束する。
この気持ちは自分にとって大切なギフトになりました。
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