言葉の世界が好き。
久しぶりにお気に入りの本を見つけました。
小説ではないのに美しい言葉が並ぶ本。
変に力んだ遠回しな言い方など使わずに、
美しい宇宙に誘われているかの様な気にさせてくれる本。
この言葉の使い方好きだなぁと惚れ惚れする。
そんな本に出会うととてもワクワクし、
居心地の良さを感じてその本の世界に溺れていたくなります。
いつまでも、いつまでも、
酔いしれていたくなるのです。
私は美しい文章が好きなんだなと改めて実感しています。
美しいというのは、
エリーゼのためにのような旋律の上に、
オードリーヘップバーンの様にシンプルに、そしてエレガントに着飾っている言葉と、
愛と粋な洒落が金粉の様に、
ところどころに降りかかりキラキラと光り輝いている温かい文章。
"美しさ"の中に愛と温かみが入っているからこそ美しいという感覚が私にはあるのかもしれません。
そんな美しさを纏った本は、
私の記憶を少しだけ呼び戻してきました。
私は本を読むのがあまり好きでは無い子どもでした。
読んでみたくても、そこにある文章に惹かれず本の世界に没頭できない自分がいました。
まだ漫画の方が読んでいられると、ジャンプやりぼんなど漫画ばかり読んでいました。
しかし、高校の時に一冊の本に出会い、
本の面白さに惹かれていきました。
そこに書かれている文章は、
私の心が求めているメロディと色合いがひしめき合っていて、
私の伝えたい事を代弁してくれているかの様でした。
そこから本を読む楽しさが生まれ、
旅をしているときは必ず本は持ち歩き、
雨の日は1日中読書をして過ごすほどでした。
そして本を読んでいると、
文章を書く事にも興味が出てきました。
学生の時の私は、
作文コンクールなどで書けば入賞したり、
みんなの前で作文を読めば友達が泣くような体験をし、言葉の持つ威力を肌感で感じていました。
そんな昔の自分とを繋ぎ合わせるかの様に自分の気持ちを素直に書くことで、今度は自分自身が救われていく様な感覚になっていきました。
手紙もよく書きました。
今でも本当の気持ちを伝えたいときは、
文章を綴り伝える方が性に合っているような感じがしています。
文章を読み、美しい言葉に触れて、
自分の内面のドアが開かれる事があるでしょう。
自分が素直に紡いだ言葉が、
誰かの心を温めたり、
誰かの足元を灯し、自由に歩む道標になることもあるのでしょう。
そこにはいつも温かみと愛が入り混じっている。
そんな言葉を生み出していきたいし、
そんな本にもたくさん出会っていきたいなと感じました。
久しぶりに私の心をトキメかした本との出会いで、読書熱が高まりだしています。
皆様にも人生を豊かにする本との出会いが
たくさんあります様に…。
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