上手じゃなくなった。
父はもうすぐ基本解消ヒーリング20回受け終えます。
そして父はその間に月に1枚のペースで絵を描き続けており、またこれからもきっと描き続けると思います。
以前も書きましたが、父は画家でして。
しかし心の病になり絵が描けなくなってしまったのです。
その後、基本解消ヒーリングを受けてから急に絵を描き始めるようになりました。
"イマジネーションが止まらないだよ、だから描くしかないんだ"と父はいつも言う。
今まで描けなかった欲求がやっと解放されたのだろう。
そして、だんだんと絵が変わってきています。
言うなれば、下手くそになってきているような感じ笑
たぶんブランクもあるのでしょう。
これは身内だから言える事なのかもしれないが、そのヘタクソがすごく好きなのです。
今までは上手に万人受けする絵を描かなければと躍起になっていたようにも感じます。
幼子にしてどこかで父らしく無い絵だなと感じていたのでしょう。
しかし、今の絵は父そのものだ。
あの、歪だが私を一生懸命に育てた
昭和な頑固だが素直すぎる
感受性豊かな男の絵だと認められる。
父の今の絵は、誰のためにも描いていない。
もし仮に誰かのためにと言うのであれば、
自分のために描いているのだろう。
その絵が父の枠をはみ出して、
自由に楽しく素直さと愛らしさがある絵に
変わっていったのかもしれない。
私たちは絵を構図だけを見ているわけでは無い。
私たちは絵から溢れ出ているエネルギーを感じ取っているのだと思う。
確かに色の組み合わせや、人物の表情、構図、質感、歴史の背景、画家の人となり、さまざまなものが組み合わされてその絵は何倍にも引き立ち魅力を増すのだろう。
しかし、うまく描こうというところに捉われすぎるとその人らしさが欠けてしまう。
そしてエネルギーも欠けてしまうのだろう。
野菜も似ていると思う。
自由に楽しく野菜を作っていた方が美味しい野菜が作れる気がる。
野菜の形や生産性を重視して、そのために農薬や肥料を使うよりも自由に楽しく野菜たちの力を信じて無農薬、無肥料で作った野菜の方がエネルギーが多く美味しい野菜が出来る。
父はうまくやろうというところを手放し、ヘタクソになり、自由になり、もっと愛される絵が描くようになった。
みんなも自由でいて欲しい。
うまくやろうと思わなくて良い。
自由な方が愛されるのだ。
周りの目を気にせず、その人らしくやっていったらその魅力に惹きつけられ、応援したくなり、ついて来たくなるのかもしれない。
また私も、さらに自由に楽しく進みなさいと教えてもらったように感じる。
今後の彼の絵もどう変化するのか楽しみにしています。
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