自立する時。
この時代の流れで
人々は物理的な距離をとることを余儀なくされた。
そしてインターネットを通じて
心理的な距離を近づけることに力を注ぎ出している。
オンラインでのセッション。
SNSから生まれるアクション。
世界中で多様化するコミュニケーション。
人々は、躍起になり、オンラインでの繋がりに意味を見出し自分の価値に繋げている。
それは時代が求めているから。
それは今の時代の流れだから。
今の人々にはそれしか方法がないから。
それが今の私たちにできることであり、
ニーズがあり、無限の可能性を秘めているからこそ人々はそこに集まり出している。
しかし、
違う側面から見ると、
人々は孤独である事が浮き彫りになってきているようにも感じます。
今までは仕事や友人、外に出かけて刺激を受けることで自分の内側にある孤独と向き合わなくても良かったのです。
今、1人家で仕事をしたり、出かけることもできず何もやることがなかったり、人と話さずに1日が終わる日々に人々は孤独を感じてきているのだと感じました。
人は何かと繋がっていないとダメな生き物なのかもしれない。
群れをなし、協力し合い、自分の価値をそこから見出す生き物なのかもしれない。
自分の内側にある孤独を見ずに生きてきた。
自分のインナーチャイルドを見ずに生きてきた。
何かと繋がっていないと孤独で不安で寂しくて、これが何年も続いたら生きていけないような気さえしてくる人もいるだろう。
でもね、でもね、
本当は私たちは見えない意識で繋がっているのです。
物理的な距離感や、オンラインで繋がっていなくても私たちは本当は繋がっているのです。
私は大学を卒業し、バックパッカーで旅をしてきた。
夜、テントの外では知らない動物の足音が聞こえてくる。
雨の日も、寒い日も、1人で今日を生きる事にコミットして自分の力を試してみた。
でも本当は怖くて怖くて仕方がなかった。
孤独との戦い。
そして選択の連続。
仲間と出会い一緒に行動してても、いつも問われているのは"自分はどうしたいのか?"という事。
次の日には仲間と別れ、また1人で旅を続ける事はザラにある。
しかし、そんな私でさえ孤独はまだまだ自分の中にある。
自立できていないところは沢山ある。
そんな私だからこそ今の時代の流れで強く感じているのは、
本当の自立が求められているという事。
メディアではオンラインでの繋がりの推奨が盛んだが、本当に人々が心から求めているのは心の安定なのだろう。
私自身オンラインの恩恵を沢山受けているし、打ち合わせや勉強会にも沢山使わせていただいている。
オンラインが必要な状況なのは分かっているしあくまで否定しているのではないのが前提として、
しかし、その不安定さをオンラインでの繋がりで誤魔化す方向に行っているようにも感じてしまうのです。
どこまでこのオンラインの需要は過熱していくのだろうか。
いくところまで行ったら、私たちは落ち着き心理的な距離感も適正になっていくのだろうか。
不安だから。
孤独だから。
寂しいから。
みんなやっているから。
本当に今、時間を費やしたいのは、インターネットでみんなの行動をチェックする事ではなく、今こそ自分の内側にある孤独と向き合い、自分と繋がることなんだと思うし、
そのバランス感が求められているように感じました。
繋がることから始まる事もある。
しかし、自分自身と繋がり出さないと本当の不安は治らないのかもしれない。
そして、それは孤独と向き合い本当の自由を手に入れて、自立していくことでもある。
だからこそ、どんな時でも淡々と自分のやるべきことをやって行きたい。
私自身さらにここを求められているようにも感じるので、ここに力を注いで生きてみようと思います。
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