父親との関係性。
現在、父親と関係のあるインナーチャイルドを見ています。
私は父親のことが苦手でした。
小さな頃から話も合わず、
父の愛の表現方法が、"バカにする事"だったのでそれがとても苦痛でした。
ただ、"愛しているよ"と言って私をそのまま肯定して欲しかっただけでした。
私が父親の言うことを聞かない時は、
昔の人なのでその時代では許されていた、
それなりの怒り方で叱ってきます。
それは心の奥深くで冷たいしこりになり、
男性の怒る姿を見ると怖くなってしまいます。
愛されていないような感覚と、
威圧的な態度が更にその苦手意識に輪をかけていきました。
今までも沢山父親と関係のあるインナーチャイルドを見てきましたが、
まだまだ根深そうな感じです。
しかしそれと同時に、父親への嫌悪感からか"父親の良いところ"は全く見えていなかった事にも気が付きました。
父親は怖い人。だけど自分勝手で苦手な人。
と言う印象の中で私はもがいていた様な感覚です。
つまりはフラットに見えていなかったので、ある意味恐怖心さえも大きくしていた可能性がある様に思えたのです。
なので、その辺りも見てみることにしました。
父親は登山が好きで、私と姉が小さな頃から、私たちを背負って登山に連れて行ってくれていました。
私は朝日を見るのが好きだったらしく、
夜中に出発し綺麗な朝日を見せに遠出してくれました。
習い事の日はいつも父が車で迎えに来てくれました。
また、私の家は母が働き父親が主夫をやっていた時期がありました。
その時は父なりに慣れない家事を頑張っていたのでしょう。
私が旅に出ると決めた時も、母親と姉は止めていましたが、
父親だけはそんな私を認めてくれ、母と姉を説得してくれました。
父親に対して苦手意識はありましたが、
ちゃんと父親も父親のやり方で私たちを愛してくれていたのかもしれません。
口が悪く、手が出る人。
言い訳が多く、逃げ癖のある人。
人見知りのくせに、外面だけは良い人。
パートナーである母親には愛を沢山表現するのに、子供にはうまく表現できない人。
口下手で、何を考えているのか分からない人。
実は娘2人にデレデレしているが、他の人がいる時には私たちを馬鹿にしてくる人。
怒鳴ったり相手に命令をすることでしか威厳を保てず、孤独な人。
父親もまた自分の母親に愛されたいと願っていた寂しい人。
多分、私はそんな父を"弱い人"と思いたくなかったのかもしれません。
それなら恐怖でいっぱいでも良いから
"強い人"でいて欲しかったのかもしれません。
倒れて、へこたれて、起き上がれないような弱い人と思ってしまったら、父親に失礼だと感じていたのかもしれません。
私の母はとても強い人でしたが、
そんな母はいつも私たちに父の強さと父の大切さを話していました。
きっと母は、父の弱い所も理解した上で、
父の強さを伝えていたと思いますが、
私はただ強い人と思い込み、
それが染み付いていたのかもしれません。
本当は、父は弱くても良い。
本当は、父はそのままで良い。
根深くある恐怖心を餌にして、巨大化し、
父親への強くあってほしいという幻想を崩さないようにしていたのでしょう。
巨大化した父への恐怖心をクリアリングしていけたら、
父親への強くあってほしいと言う色眼鏡の願いは解放され、
ありのままの父親を肯定できるようになるのでしょう。
一つの視点としてそんなところが出てきました。
1人の人間として生きてきた道のりを、
良いも悪いもなく、
強いも弱いも無く、
ありのままの彼をそのまま受け入れられたらと思います。
ここまで書いてみると、
なんとなく整理できてきました。
まずは、まだまだ根深そうな父親への恐怖心をクリアリングをしていきたいと思います。
0コメント